「なんであんな適当なドット絵に数百万ドルの価値が付くのか意味わかめ」
という人も多いのではないでしょうか?
クリプトパンクスについてアート的な視点から語っていこうかなと思います
そもそもクリプトパンクスとは?
Matt Hall氏とJohn Watkinson氏が設立した「Larva Labs」が2017年に発表したピクセルアート群
クリプトパンクスはブロックチェーン技術最初のアートプロジェクトといわれるほど最初に始まったプロジェクトです
内容は24✕24のピクセルアートキャラクター画像が10,000個存在しており、それぞれ異なるなデザインで同じものは全くありません。
簡単な歴史をお伝えするとリリース当初は無料で配布されていましたが、近年のNFTの盛り上がりに合わせてどんどん値上がりし、2021年8月には1個あたりの平均価格は19万9069ドルとなっています。
クリプトパンクスがアート的に評価されるポイント
クリプトパンクスが盛り上がっている5つのポイントはこちら
- Larva Labs
- 最新技術を取り入れた
- ファーストペンギン
- 話題性と拡散性
- 10,000個という数
こちらの要素はアートの評価と完全に一致していてある意味再現性のある要素になっています。
Larva Labs https://twitter.com/larvalabs
クリプトパンクスを理解するには製作者を理解するところから始める必要があります。
アートでも作者がどんな人なのか?というのは大きな要素になっています。
Larva Labsを知るためにちょうどよい記事を見つけてきました↓↓
https://jp.techcrunch.com/2021/09/01/2021-08-31-larva-labs-cryptopunks-uta-meebits/
この記事に書いてあることをかみ砕くと
ハリウッドと提携できるほどしっかりとした組織であるということ
もともとアルゴリズムを使ったデジタルアートを作って居たということ
何度もクリプトパンクスと同じようなアートを作ってきたということがあります
アートを語る時に重要になってくるものに、ストーリーがあります
Larva Labsがクリプトパンクスを作るのは当たり前と感じるようなストーリーがあるのでこれは大きな評価基準になります。
最新技術を取り入れた
Larva Labsがクリプトパンクスを作るのは必然である ということは前述の内容で分かったかなと思います。
ではなぜ作ったものがそこまで評価されるのか?
その答えもまたアートの歴史に隠されています
アートは~~派とか~~イズムというジャンルが存在していることをご存じだろうか?
こういった形でジャンル分けされる背景には、”革新性”というものが大きく関係してきます。
アートは時代の最先端を切り開いた時にそれを象徴するジャンル名が与えられます。
今回のクリプトパンクはまさにブロックチェーン技術を使った初めの大きなアートプロジェクトだった為に1ジャンルを席巻しているということになっています。
これはビジネスでも同じですが、その業界で最大手になっているというところが評価基準になっているわけです。
ファーストペンギン
ファーストペンギンとは、リスクを恐れず勇気を持って挑戦するベンチャー精神の持ち主のことです。
クリプトパンクスはまさにファーストペンギンまだ誰もブロックチェーン技術をアートに取り入れていなかった時にいち早く取り入れました。
一見するとこれはタダのギャンブルです。
しかしクリプトパンクスはこのギャンブルに見事勝利したのです。
その理由はクリプトパンクスが初期に行っていた無料配布
今となってはあまり知られていないかもしれませんが、
クリプトパンクスは初期に無料配布を行って仲間を増やしていきました。
それも大量に です。
まだトレンドも何もなかった時代に自分でブロックチェーン技術×アートというジャンルを作り出したんです
これほど戦略的なファーストペンギンはなかなかいません
話題性と拡散性
クリプトパンクスが話題に上がったきっかけは、有名インフルエンサーがアイコンに起用したことと言われています。
無料配布したパンクスがアイコンに使われたことによって、一気に多くの人に認知されて話題に上がりました。
そこからは現代のSNSの特徴の一つでもある拡散性がクリプトパンクスを有名にすることを約束します。
SNSとインフルエンサーの力を借りてクリプトパンクスは一気にNFTアートという話題をホットなものに変えていったという実績が、今でもなおクリプトパンクスが評価される理由の一つです。
10,000個という数
秀逸!その一言に尽きます
もしこれが1000個でも、10万個でもうまくいかなかったでしょう
なぜならここにプレミア価格が付く条件を満たしているからです。
そもそもプレミア価格がつく条件は、需要と供給のバランスで需要が大きく上回ることです
1万人も欲しがる人いないんじゃないの?という疑問も出てくるでしょう
そこがクリプトパンクスとブロックチェーンの相性の良いところ
1万体のクリプトパンクスの中に人気のデザインがあったらどうでしょうか?
例えば有名人がアイコンにしたやつとか
そうなると、そのパンクスに有名人が使っているというブランドが付きます
それって他のものに比べて価値のつくものになってきますよね
そうやってクリプトパンクスは1万個の作品群に中にブランドという価値付けでプレミア価格を作り出したのです
もしこれが1000個しかなかったらここまで大胆なプレミア価格が付かなかったでしょう
逆に10万個あったら類似の作品があってプレミアというものがなかったかもしれません
なので1万個というのは秀逸なボリュームだったのです
まとめ
- Larva Labs
- 最新技術を取り入れた
- ファーストペンギン
- 話題性と拡散性
- 10,000個という数
この5つの理由からクリプトパンクスは有名になるべくして有名になっているということが考えられます
単純すぎる作品も時代を反映させてアート的に価値のあるものになっているということが分かりました。
これからもクリプトパンクスは価値が上がり続ける可能性が非常に高いです
今の内に投資しておくのもいいかもしれません^^
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