生活にゆとりのある人の中には「インテリアに絵画を!」と考える人が増えているようです。
特におしゃれな空間を作って理想の生活を実現したいという人には、絵画は必須のアイテムといっていいでしょう。
でも、初めて絵画を飾るとなると「絵の選び方は?」「どこで買えばいいの?」「壁に穴をあけていいの?」といった具合にたくさんの疑問が生まれると思います。
そこでこの記事では「初心者でも失敗しない初めての絵画を購入のポイントと注意点」について現役アーティストである私が解説していきます!
絵画を飾ると起こること
まずは家に絵画を飾ることによってどんな変化があるのかについて話をしていきいましょう。思いもしない効果があるかもしれません
美意識が高くなる
人は見た目が9割というように、美意識はとても重要な要素の一つです。日ごろから絵画を目にすることによって無意識的にあなたの美意識が高まっていきます。美意識が高まると周囲からの評価もそれに合わせて向上していくとも言われています。絵画で美意識が高まると生活が充実したものになっていきます。
色彩による心理効果
色は心理学的な効果を持っています。ここでは主要な色について紹介します。自分の目的にあった色をインテリアとして取り入れることで自分を理想の状態に導くことに繋がります。
- 赤・レッド
- 行動力や元気が湧いてくる色です
- ピンク
- 愛や安らぎなどを連想させたり、美容効果を高めたりする色です。
- 黄・イエロー
- 明るい気持ちを蘇らせたり、ひらめきを与えたりする色です。
- 緑・グリーン
- 心を落ち着ける効果がある色です。
- 橙・オレンジ
- 人とのつながりや人間関係をよくする効果のある色です。
- 青・ブルー
- 安静効果や集中力を高めたりする色です。
- 紫・パープル
- アイディアや発想を促す効果が期待できる色です。
- 黒・ブラック
- 自己主張の強さを表す色です。
- 白・ホワイト
- 気持ちをまっさらにリセットする色です。
発想が豊かになる
絵画が目に見えるところに飾られることで、アート思考というアーティストが作品を創造するときと同じプロセスを用いた思考法を身に着けることができるようになります。とてもクリエイティブな思考法で、新しいアイディアを出したり、思いもしないような発想が出てきたりする思考が身につきます。
アート思考はきっかけが無いとなかなか実践することは難しいものですが、絵画を飾って置くことでアートに触れる機会が増えてアート思考を使いやすくすることができます。
知っておきたい絵画の種類
ここでは絵画の種類について紹介していきます。まずは巷にある絵画がどんなものかというのを知っておきましょう。
原画・版画・プリント
一般的なアートは、原画・版画・プリントと分類することができます。
原画はアーティストが制作した現物で一点物です。金額も他のものに比べると高くなり、人気の作家では手に入れることが難しくなったり、何か月何年も待たなくてはいけないことがあります。
版画は複製画とも呼ばれ、公式に複製された作品です。原画ほどではありませんが、作者が価値を下げないようにナンバリングをして枚数を制限していることが大半です。
プリントは大量生産されたポスターをイメージしてもらえると良いです。中にはキャンバスに印刷したものもあるので、安価にインテリアを楽しみたいという方にオススメです。
現代アート
現代アートは主に最近作られた作品が含まれます。存命作家が作りだした作品で比較的新しい作風があったり、最近の美意識に沿った作品が多いのが特徴です。さらに作品に隠されたメッセージがあったりと作品を見て、自分の発想や考えを膨らませることのできるアート作品です。
古典美術
ここでは現代アートより前に作られた作品の総称として、古典美術と言っています。
中には投資価値が高まってとんでもない値段になっている作品も多々あります。お金に余裕にある人は資産として手に入れてみてもいいかもしれません。
絵画を購入する前に注意するべき点
ここでは絵画を購入する前に確認しておくべきことについて紹介していきます。
自分の気に入った絵画と出会えることは、恋人を見つけるような素晴らしい出会いです。そんな時の為に準備を整えておきましょう。
飾る場所
絵画を購入する前に、家の中で飾る場所を作って置きましょう。他の人がどんな場所に絵画を飾っているか紹介していきたいなと思います。
玄関:来客があった時に一番最初に見える場所です。ここには明るい雰囲気の絵を飾ったりするとお客さんから好印象をもってもらえます。
リビング:ゆったりとくつろいだり、家族で団らんしたりする場所ですよね。なのでここに飾る絵画は慎重に選ばなければなりません。家族と話あったり、自分の一番お気に入りの作品を探したりと飾る前から楽しい時間が始まっています。
廊下・階段:ここは意外に忘れられがちです。家の中に飾る場所が全然ないよ…という方は階段や廊下の壁を確認してみてください。きっとここには飾るスペースが残っているはずです。
寝室:実はアートは寝ている間にもあなたの潜在意識に働きかけてくれます。寝室には安静の効果のある青色の絵画をかざったりすると夜によく眠れたり安眠効果があったりします。お疲れの現代人にはオススメの飾り方です。
インテリアか投資目的か
絵画を買う時には、購入目的をはっきりと分けて考える必要があります。もしあなたがインテリアとしてのアートが欲しいなら、そこまで高い金額を用意する必要はないでしょう。しかし、少しでも「値段が上がったらいいな」とか「将来売却して資産にしたいな」とかと思っているなら、購入するアートは慎重に選ばなくてはなりません。
投資目的でアートを購入する場合は、少ない予算ではギャンブルになってしまいます。なのでしっかりリサーチをしてある程度価値の固まった作品を購入することを強くオススメします。
↓投資としてのアートについて、記事を寄稿しています。興味のある方はご覧ください。
予算に合わせた絵画の購入方法を紹介します
この章ではご予算に合わせた絵画の購入方法をご紹介します。
絵画の購入方法は実は沢山あるのですが、今回は初心者が初めてでも買いやすい方法を紹介します。
※金額はあくまで参考程度に見てください。
ネット通販 数千円~
誰でも気軽に絵画を購入することできる方法です。楽天やAmazonで絵画やポスターと検索すると沢山の作品が検索されます。ただし、ここで返るような絵画はプリントや複製が大半です。もし金額があからさまに高いようなものを見かけた時はフェイクを疑ってください。そこにさえ注意していれば安くインテリアを選ぶのに最適な方法です。
作者から直接買う 1万円~
実は簡単に絵画を手に入れることのできる方法の一つに、直接購入するという方法があります。今はSNSでもアーティスト自身が展示会や作品販売の告知をしていたりするので、勇気を出して直接問い合わせしてみてください。しかも自分の気に入った作風の作家さんから買うので、まず間違いなく自分の好きな作品を手に入れることができます。
ただし人気の作家さんほど金額が高くなることもあるので、その点だけは注意です。不用意な値下げ交渉とかは嫌われる可能性があります。
百貨店や画廊 10万円~
プロに任せて安心して作品を購入することができる方法です。百貨店や画廊には専属のスタッフがいるので、その人に自分の欲しいイメージを伝えてみましょう。きっとあなたに最適な作品を紹介してくれます。ただし、インテリアとしては少々高価かもしれません。
インテリアとして部屋に絵画を飾る方法
さて、ここまでで絵画を購入する準備は整ったかと思います。でもここで「家にどうやって飾ろう?」と思った人も少なくないのではないでしょうか?そんな人の為に壁に小さな穴をあける方法と壁には全く影響しない方法を紹介させていただきます。
壁に穴をあける場合
壁に穴をあけるといっても、本の小さな穴で大丈夫です。賃貸でもそんなに大きな問題にはならないレベルです。その方法は、壁かけ展示用のフックというものです。実はそれ専用のものを購入することができます。しかもただのプッシュピンとは違って額に入った重量感のある作品にも対応しています。
壁に穴をあけない場合
壁に全く傷を付けたくないという人には、ディアウォールというDIYアイテムがオススメです。これは木材で柱を作ることのできるアイテムです。床と天井に突っ張り棒の要領で木材を固定するので、部屋が傷つくことがありません。賃貸物件や壁がコンクリートのようなお部屋にオススメの方法です
ディアウォールに使う木材も寸法を測ってネットで注文することもできます。
まずはアートに詳しい人を探そう
絵画について選び方から飾り方までお伝えさせていただきました。気に入った作品を選んで飾りたいという方にもおすすめなのが、絵画やインテリアに詳しい友達と一緒に探していくことをオススメしています。
というのも、絵画は自分一人で楽しむものではなくて、人と一緒に楽しんだ方が圧倒的に楽しいからです。自分の好きな絵画を前にして話が盛り上がったり、思いもしなかったアイディアが溢れてきたり、そういった体験を是非ご友人と共有してみてください。
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