レディーガガの生肉ドレスとポップシュルレアリスムの父マークライデンの意外な関係

lady gaga 生肉ドレス アートのマニアックな話

そもそも現代アートとは?

  1. 現代アートは、(コンテンポラリーアートとも呼ばれる)第二次世界大戦後の1950年以降から2000年代までに作られた作品を指します。
  2. 現代アートとして作られている作品は、世界的に見てそれぞれの文化圏は異なるが関連性があることが特徴です。同時に高い技術によってつくられています。
  3. それまでのアートにはなかった視点でアートをとらえた作品で新しい方法で実験を行った時代です。
  4. 現代アートは画材、方法、コンセプト、メインテーマが常に変化するパターンで作られています。
  5. そしてその作品を見る人に考えさせるような役割もあります。
  6. こうした作品が作られるようになった背景には、現代アーティストたちがパトロンの為ではなく、自分の主張したいものを表現できるようになったことが要因の一つになります。

という感じに定義される現代アートですが、レディーガガの生肉ドレスはどういう理由でアートなのでしょうか?

生肉ドレスがアートな理由

見た感じにアート性を感じつつも良く分からないといった感じで、そもそもアートって何!?という感想も出てきそうですが、、、


レディーガガの生肉ドレスがアートな理由は
メッセージがあり、コンセプトがあり、なにより重要なのは、元ネタがあったから
というところに落ち着いてきます。

Lady Gaga Alejandro Born This Way Ball.jpg
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/レディー・ガガの生肉ドレス

生肉ドレスの元ネタ

Wikipediaをみてもわかるようにレディーガガの生肉ドレスには由来があるというように書かれているのですが、私は本当は違う元ネタがあるのでは?と思ってしまいます。

引用

このドレスを巡ってはオリジナリティというもう一つの問題も議論の対象となった。アートやファッション関係の評論において、ある作品(「Vanitas: Flesh Dress for an Albino Anorectic」)との類似を指摘する声が多く挙がったのである。これはカナダの立体芸術家であるヤナ・スターバックが1987年に製作した肉のドレスで、1991年にカナダ国立美術館で展示され、大変な論争を招いた作品だった。数年前にはコメディ番組「MADtv」のラストシーズン中でも、ハイディ・クルムの「プロジェクト・ランウェイ」のパロディ・コント中でこのドレスに言及があった。

ーWikipedia「レディー・ガガの生肉ドレス」参照

というように私からしたら全く的外れな議論がされていたりします。
私が思うにガガが参考にした問題の作品がこちら↓↓

マーク・ライデン「Incarnation (#100)」(2009年)
マーク・ライデン「Incarnation (#100)」(2009年)

むしろこっちの方が時期も近いし、オマージュとしての関連性高いのでは?と思います。

ポップシュルレアリスムの父 マーク・ライデンとは?

公式サイト http://www.markryden.com/

マーク・ライデンは「the god-father of pop surrealism(ポップシュルレアリスム・ゴッドファーザー)」と呼ばれているアメリカのアーティストです。2000年代のポップシュルレアリスム・ムーブメントを担った人物です。

そして、おそらくガガの生肉ドレスに大きく影響を与えた人物と私は思っています!


レディーガガが生肉ドレスを始めて着たのは2010年のエムティービー・ビデオ・ミュージック・アウォーズ(VMAs)でのことでした。そしてマークライデンの肉のドレスの作品は、2009年に公開された作品。

奇しくも同じアメリカという場所での出来事です
これは関連性がないわけがない!

そもそも現代アートは「世界的に見てそれぞれの文化圏は異なるが関連性があることが特徴」です。
パクりとかオマージュ歓迎の文化が現代アートなのです。

だからこそレディーガガの生肉ドレスはアートとして賛否両論を巻き起こしたと私は思います。

日本人はアートだと気が付けない

日本人がアートに疎いという話は、いろんなところで語られていますが、これは高学歴のエリートほど顕著になってくるのかなと思います。

特に、ゲームやブログよりも読書芸術鑑賞に時間をかけているような人は、実は、ゲームの方を楽しんでいるだろうし、芸術が本当に有意義なものか疑問に思っているかもしれません。

そのくらい教養としての芸術は重要視されていないものなのです。

日本人はアートを「好き嫌い」でしか判断していない

「最近、アーティストが独創性に走り出しているのはアートじゃない!現代アートは嫌いだ!」
っていう声をよく耳にします。

それに対して、「どんなジャンルのアートが好きかは、価値観の違いや好みだと思う。」という回答は全然アート思考を使えていない上に、現代アートが相互に関連しているという原則からも外れています><

アート思考で考えるなら
「独創性に走っている原因は何か?」とか、
「そもそも現代アートって分類は何なんだ?」とか
そんな風に考える方がよほど建設的でアートしているとさえ思ってしまいます。

という一連の流れが、皮肉が聞いていて私はとても楽しいので、これについても議論を重ねたいと思っています。

アートについて学ぶことが必要

アートについて学ぶことは世界のエリート達もやっているように、ビジネスマンの間で会話をするための教養として、今現在世界で学ばれています。
日本でもこういうようにアートについて議論が巻き起こったらとても楽しいなと感じます!

アート思考についてもっと詳しく学ぶ

アート思考とはアーティストが作品制作をするプロセスの中で使用する思考法で「好奇心に従って、独自の視点をもって、満足するまで追求し続ける」ということ。
「世界的に見てそれぞれの文化圏は異なるが関連性があることが特徴」 という現代アートの作品もアート思考によってつくられています。
→アート思考ついて詳しく書いた記事はこちら

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