絵画と言えば富裕層が購入しているという印象があるかなと思います。ではなぜ一見生活に必要ないような絵画をお金にシビアなお金持ちがこぞって買っていくのでしょうか?
この記事ではそんなお金持ちたちが絵画を買う理由について話をしていきます。
お金持ちだけが絵を買うのではない
そもそも絵画を買うのは富裕層だけにとどまりません。今では20代の若者が絵画を1000万円で購入したとか、わざわざ貯金を溜めて絵画を購入したとかという話を聞きます。
20代の若者も絵画を買っている
今の時代若くして成功した人が、アートを購入するという風潮があるそうだ。もともとは高級ブランドだったり車・宝石・時計といった高価なものを買っていたのが、時代とともにその風潮が変化していったようです。今では資産にもなる絵画を購入するのがステータスになっているだとか。
また、絵画は長期間楽しむことのできるうえに資産になる。たとえが400万円の絵画を20代に買った賭しよう。そして40年間、絵を話題に人付き合いをしたりする。400万円の絵画を買うなんて馬鹿げているといわれたら儲けものだ。相手の強い印象を与えることができる。しかも40年間もそれがネタにできたら、年間10万円、一か月あたり1万円以内なのです。そして、40年後次の20代に売ってあげたらどうだろう。
果たしてこれはそこまで高い買い物と言えるでしょうか?
資金を貯めて絵を買う人々
絵画を買うのは別に成功者だけではありません。最近は絵画の持つ力に気が付き成功を収める前から貯金を溜めて絵画を購入する動きがあります。
それは貯金を溜めたり、ボーナスを使って絵画を購入する動きです。自分の感性にマッチする作品に出会えるのは一期一会でその機会を逃さないようにして、チャンスをつかむのです。そうやって自分の感性を磨いてスキルアップにつなげたりします。
買われている作品
実際に買われている作品にはどんなものがあるか見ていきましょう。
現代アート
現代アートは今人気のある絵画・アートです。沢山の作家さんがしのぎを削って作品を作り続けています。なので、現代アートとして売られるものは質が高いことが多いです。特に今はシンプルな作品が好まれて取引されている印象です。
注目の現代アート:KYNE
KYNE作品は国内ではバンクシーよりも勢いのある作品として人気を博しています。もし手に入れる機会があればチャレンジしてみてもいいかもしれません。

投資対象として
アートは投資対象になります。インテリアとしてのアートを購入する時にはあまり関係ありませんが、せっかくお金を払うなら将来大きく増える可能性がある投資になるアートを購入することをオススメします。ただしどんなアートでも資産価値が上がるのは10年以上先になることが多いので、気長に待つ忍耐力が必要です。
特に新人作家の作品は作家自身の成長に応じて価値が上がっていくので、応援という意味合いで作品を購入することもありです。ちょっとしたエンジェル投資のように当たれば大きい投資になります。
オーダーアート
自分の感性にあった作品。自分の気に入った作品を手にしたいという人は、作家さんに直接オーダーするという方法もあります。自分の好みを伝えて作品を作ってもらうこともできるし、まだ作っていない新作を先に取り置きするなんて言うこともできたりします。
そうすると自分の好きな作品を確実に手に入れることができるのでオススメの方法です。ただし人気の作家さんの場合は何年も待つこともあるので、やっぱり新人作家の作品を購入することがオススメだったりします。
絵画を買う理由
絵を購入する人のほとんどは、絵画にもの以上の価値があるのを知っているからです。ここではどんな理由で絵画が買われていくか紹介していきます。
絵にストーリーがあるため
絵画には一枚一枚作品にストーリーがあります。単純にきれいな見た目以上に背景にはストーリーがあります。そのストーリーを知ることで絵画を見る度にとても多くの情報を感じることができます。
誰が何のために作品を作ったか?
どんな人がこの作品を求めたか?
有名なところでは、ナポレオンの肖像画が有名です。この作品を作るときには、ナポレオンはあまり乗り気でなかったそうです。しかし、完成した作品をみて気に入り、追加で発注したそうです。
このようにちょっとした話をきくだけでも絵画に対する印象が全然違ってきますよね。さらに絵画から自分で何かを考えることもできます。
では、ナポレオンが成功したのは、嫌でも仕事としてこなしたから結果が出た。なら自分も嫌でも割り切って最後までやってみよう!とか思ったら人生も豊かなものになっていきますよね。こんな風に絵画を楽しむことができます。

精神の豊かさのため
絵画には飾るだけで心理的な効果もあります。これはカラーセラピーの領域だったり、ソーシャルビリーフといった心理学的要素が関係してきます。
色の心理学もソーシャルビリーフも共通しているのは、絵画にかかれたものがそれ以上の意味を持つということです。絵画には単純な美しさ以上に、見る人に考えさせる能力があります。
この考えさせられることで、世界の経営者たちは、わざわざ会議室に絵画を飾ったり、美術館に足を運んだりするのです。そうすることで普段は思いつかないような発想を得て自分の人生の豊かさにつなげていきます。
初めての場合はここまで感受性豊かに絵画鑑賞をするのは難しいかもしれません。でも大丈夫です。ちょっとした時にアイディアが溢れてくる体験をすることができるでしょう。
投資のため
絵画の価値上昇は年率平均「約9%」と言われています。(アートプライス・ドット・コムの価格指数によりると2000年以降にいわゆるファインアートの価格は年率平均8.9%のペースで上昇してきています。)
これは投資の中では低くない数字になります。しかも、絵画は一度上がった価値が下がりにくいという特徴があります。なので、毎年コンスタントに上昇していく資産というようになるのです。
ただし注意も必要です。これはあくまで富裕層の場合で、金額の安いものを買う時は、上がれば大きいけど、上がらないことが大半ということを忘れてはいけません。あくまでも平均値なのです。
絵画の収集基準
絵画を収集する時は自分なりのルールを設けてあげたほうが、いいと考えています。なぜならその時の感覚でアートを買うことを繰り返すとまとまりの無いコレクションになってしまって本来の価値を発揮できない可能性があるからです。なので以下のようにテーマを決めて集めることをオススメします。
1人のアーティストを深堀りする
気に入った一人の作家を中心にコレクションしている人はたまにいます。例えば、ZOZOの前澤さんも買ったバスキア、草間彌生さん、奈良美智さんそれぞれ愛好家と呼ばれるような熱心なコレクターがいて、そういう人がいるからこそ、彼らの作品の価値は上がり続けているという背景もあります。
また、一人の作家を買い支えることで、作品の価値が上がりやすくなり、将来的に大きな利益を得ることも可能になります。
そういう点でも一人の作家に集中してコレクションをしていくことも検討してみることもありかと思います。
テーマをもって収集する
一人の作家の作品だけを集めるのはちょっと難しい、他にもいろいろな作品を手にしたい。と思う人にオススメなのが、テーマをもって作品を集めることです。
テーマをもって作品を集めることで審美眼が養われやすくなります。また、集中して作品をコレクションすることで、自分の得意分野ができてより一層コレクションに磨きがかかるということもあります。
なので肖像画とか油絵とか日本画とか、テーマを持ったコレクションをすることをオススメします。
さらにこうやって作品を集めていると、自分の家に飾るときには統一感が出ることもポイントが高いです。雑多なコレクションではなくて理由のあるコレクションはっ見る人の心に響くようになります。
まとめ
作品を購入することは、作品にモノとしての価値以上のものがあるから、資産を増やすことにつながっていきます。富裕層が作品を購入するのは、作品に価格以上の価値があるからです。心理的な豊かさ、投資としてのリターン、そのどちらも兼ね備えた現物資産がアートです。
そしてもしまだ、富裕層ではないと感じていたとしても、絵画は決して高い買い物ではありません。人生をとても豊かなものにしてくれるので、購入を検討してみることをオススメします。
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